2018年8月14日火曜日

傍目のこごと

 当事者より、そばで見て居る人のほうが、冷静な判断ができるようで、当事者は廻りが見えないのでばたばたするばかりです。

 沢庵和尚も、禅僧なのですが、医学をよく勉強しています。しかし、医学どっぷりではないので、冷静で、客観的な指摘にあふれています。米国のT氏も、臨床家ではないのですが、なかなか正鵠を得た見方をします。ありがたいことです。

 素人の視点で恐縮ですが、日本鍼灸の大きな特徴であり、また弱点でもあるのは、「医術(=芸術)」であって「医学(=科学)」ではないことにあるのではと感じています。

 かつて、技術は、師弟制度で伝承されてきましたが、現在は学校制度になっていますので、師弟制度ほどには伝承されていません。なので、みなさん、勝手気ままに自己流を発揮しています。勝手気ままな治療は、社会的に信用されるでしょうか? 

 学校制度になったのですから、知識教育に重点をおくべきなのです。が、その学問が未熟だし、教える方も未熟だし、教わる方も未熟だし。3未熟のせいで、もしかしたら、日本鍼灸は衰退するのではないでしょうか。今後、日本鍼灸術を維持しつつ、日本鍼灸学を確立せねばならないでしょう。

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