2021年3月25日木曜日

比するに赤子においてす

 『老子』第五十五章に「含徳の厚きは、比するに赤子においてす」とあり、道の徳を秘めた人(が、道の徳を秘めているかどうかを照合する場合)は、赤子で比べる。言い換えれば、赤子のような人が、道の徳を秘めている人なのだというのです。 

 その赤子は無心だといわれるので、なんとなくそれを信じていたのですが、昨夏に孫が生まれて遊びにくるので、観察してみて、無心というのはどういうことなのか、確認してみました。

 不満があると泣く、体調が悪いと泣く、不安だと泣く、気にくわないと泣く。どこが無心なのだろう。

 7ヶ月になると、イヤなものはイヤらしく、ぷいと横をむく。我が出てきている。どこが無心なのだろう。

 ただ、怖さしらず、きたないもの知らずのところはある。高いところにおいても怖がらないし、なんでも口にいれるし。この点は、無心のよう。

 総合すると、老子が、道の徳を秘めた人は赤子のようと言った意味は、なんとなくの無心ではなく、分別が無いことを指すようである。感情が無い、我が無いことでは無いらしい。

 『老子』の理解に孫が役に立つとは。この3月は、『老子』五十五章が、少し理解できたので、少し進歩しました。

 


雑草だましい②

  2020年7月1日に紹介しました雑草くん。ついに刈られてしまいました。丸坊主に。

 しかし、さすがに、豹は死して毛皮を残すがごとく、刈られた雑草のあとは、写真のとおり「雑草、いわおも穿つ」がごとく、アスファルトを侵食していました(縁石の左側の黒っぽいすじ)。まじまじと見ると、雑草の力、侮れず。

 微々たる活動とても、長い間には痕跡を形成し、それが好影響となれば。と、自分自身を励ましました。


2021年3月21日日曜日

円覚寺 黄梅院

  昨日は、北鎌倉の丸山先生のお墓参りをしてきました。会の行事としての墓参は28日なのですが、用事があって行けないので、モリモリ行ってきました。

 写真は、円覚寺の黄梅院の屋根で、のし瓦が立派でしたので、撮ってきました(わが家の3倍くらい積んでありました)。のし瓦については、2020年2月のブログでとりあげました。

  

 独りで行ってきたので、感慨深い、北鎌倉になりました。

 ①街が線香の香り。

 ②小鳥がさえずる。

 ③ドラ・太鼓、読経が聞こえる。

 ④懐かしい?景色。

 ⑤北条氏が中国の名僧を招いた国際都市(最先端の仏教都市)だった回想。


 懐かしい?景色とは、子供の頃、松島瑞巌寺の境内で遊んでいたので、似たような建て物や三門があって、共鳴したような感じでした。どちらも観光客がいる、というのも共通しているかな。

 みんなで行くと、わいわいしているし、感慨にひたっている場合じゃないので、①~⑤は拾えないのです。たまには、独りもよいものです。

2021年3月10日水曜日

わがやの階段

 

 左側が鍼灸院の階段。右側が漢方薬局の階段。幼児には楽しい空間らしく、前の歩道を歩くのに、たいていは階段で道草していきます。4段と3段で、幼児には楽しく見えるのでしょうね。

 小学生になると、道草しないですね。一応、ひとん家、という意識があるんでしょうか。

 階段は水害対策もあるし、建築制限でセットバックしていることありますが、幼児目線でいえば、遊びを残してくれた、ということになります。

 ながく大人をやっていると、幼児目線、青年目線がなくなり、というか失ってしまったのは、残念。どんどんつまらなくなるし。残念。

 


2021年3月6日土曜日

山の上のホテル

  3月6日、22時から、テレビ東京で「新美の巨人」で、山の上のホテルを特集していた。

 北里医史研と内経医学会の共同編集の『黄帝内経明堂』(1999年3月1日発行)が、間中賞を受賞したので、そのお祝いで、山の上のホテルのレストランバー(店名忘れた)を利用したのです。

 賞金が、30万円で、天引きされて27万円。みんなで飲んで使い果たしました。

 大東文化大学の林教授。医史研の小曽戸部長、島田先生をはじめ、10数人で、主にワインを飲んだのだとおもいます。

 懐かしい思い出です。(お店は、違うのに変わったかも知れません)

 義父は、中華料理が好きで、あちこち行きました。山の上のホテルの新北京という中華料理屋にも行きました。今でもあるようです。


2021年3月5日金曜日

丸光デパート


 昭和33年の仙台駅前。高いビルは、丸光デパート。7階~8階の、高層建築。今は、その丸光デパート自体は無いようである。

 仙台には、藤崎、三越、長崎屋、十字屋などのデパートがあったが、藤崎、三越だけ残っているよう。繁華街の一番町通りの北に三越、南に藤崎があって、一番町通りは宮城県民にとっての大繁華街でした。仙台駅からは1キロ以上も離れているので、中学生のときは足を伸ばせませんでした。高校になると、荒っぽい高校だったので、制服着てうろうろできないしで、結局、大繁華街は全く知りません。

 なので、駅に近い丸光デパートに行くと、仙台に行った満足感がありました。

 駅前の仙台ホテルも無くなっているようです。ここでは、2004年の伝統鍼灸学会仙台大会の打合をしました。樋口先生、浦山先生。こちらからは、形井先生、加賀谷先生、宮川と、形井先生の車(ホンダ・セイバー)で行きました。つい昨日のことのようです。滅多にみない車でした。滅多にみないといえば、三菱のデボネア。今となっては、乗ってみたい。




2021年3月1日月曜日

トヨタ・ヤリス

  車検の代車が、トヨタ・ヤリス。電気とガソリンのハイブリッド車で、スイッチをいれても、エンジンはかからないで、ただ「スタンバイ」するだけで、アクセルを踏むと走り出す。びっくり。

 加速は、強く踏むと、電気とガソリンで、強い加速が実現します。弱く踏むと、電気だけで、ソフトに加速します。コンピュータが、綿密にコントロールしているお蔭。トラブルになったら動かないでしょうけど、トラブルにならないのでしょう。すごいねえ。浦島太郎になった気分。

 ヤリスでびっくりしているのだから、電気自動車の加速は、すごいのだろうねえ。「やっちぇえ日産」というCMがあったけど、やっちまったんだろうねえ。

 数年の内に、電気自動車が標準になり、自動運転が標準になるのでしょう。なんだか、進歩についていけてない。

 動力部分は進化しているけど、ドアの作りとか、タイヤの走る音とか、あまり進化していないよう。「最低限に走る」に特化しているのかも。