2023年2月27日月曜日

別府のすずり

  大分で経絡学会(もしくは伝統鍼灸学会)があったとき、もしくは首藤伝明先生の塾で特別講師をしたとき、宿泊先の別府亀の井ホテルの近くを歩いていたら、硯屋さんをはっけん。その時に買ったすずりです。未使用元箱入り。

 製造元は大塚磊々堂で、製作者は大塚真彰とのこと。㏋で調べてみると、今は娘さんが3代目で店をやっているよう。祖父が作ったすずりを売っているとのこと。

 父親は、筆字が上手でした。誰にも習っていないのに。年賀状は、筆字で、時には賞状書きもしていました。それを見ていたせいかも知れませんが、筆、すずり、墨に、何となく惹かれるのです。

 



2023年2月22日水曜日

八木下勝之助

来月の3月26日(日)に、第37回経絡治療学会学術大会東北大会の特別講演で「八木下勝之助の人物・治療」を発表することになりました。大会会頭の樋口秀吉先生の計らいで、故郷での発表となりました。

樋口先生は、宮城県鍼灸師会会長、経絡治療学会副会長などをつとめた、東北の雄です。同じ松島町出身で、3歳年上です。酒はのむ、たばこはふかす、昭和の硬派です。

写真は、八木下勝之助です。70歳代と思われます。

亡くなるとき「柳谷さんはまだか、柳谷さんに会いたい」と言ってたそうです。50歳も年がはなれているのです。おもうに、柳谷素霊はとてつもなく大きな人物である。





2023年2月20日月曜日

トライアンフ スピットファイアー

先日、王子駅前で、トライアンフ スピットファイアー(1140cc)をみました。

珍しい車だったのでオーナーさんに声かけし、メーカー・車名を教わりました。60年前のくるまだそうです。

北区といっても、東京。いろんなくるまがいます。特に、日曜日は、高い頻度でみることができるので、懐かしいやら、珍しいやらで、とても楽しい。



 

2023年2月16日木曜日

趨(こばしる)

 『霊枢』天年篇に、十歳は好く走る、二十歳は好く趨る、三十歳は好く歩く、とある。これによれば、運動能力のピークは10代で、その後、だんだん落ちていることになります。

 十歳より前は、はいはいする、立って歩く、小走りする、そして走る。こうした成長を巻き戻しているのが老化なのでしょう。

 歩いていれば、老化防止になりそうですが、小走りのほうが益がありそうなので、小走り健康法を実践しています。ランニングでも、ジョギングでもなくて、日常のいつでも、どこでも、ちょこちょこ小走りするのです。10メートル、20メートルくらいです。駅の階段は、急いでいる風で、駆け上がり、駆け下りるのです。

 歩くより、心臓に負荷かかるので、老化防止には益がありそうです。幼稚園~小学校低学年はよく小走りしてます。あの感じです。

2023年2月6日月曜日

昭和という時代

 写真上は、昭和28年の愛媛県宇和島。お腹をすかせた子供たちに、早めの夕飯をたべさせているとのこと。

 ゴザの上でかき込んでいるその傍らで、牛も干し草をはんでいる。70年前の日本での食事風景である。牛と、ごく自然な一体感が、ほほえましい。

 写真下は、昭和30年の秋田県横手市。庭で行水をしているのですが、その廻りで、何事も無いかのように、まるまると太ったニワトリがついばんでいます。人間はニワトリを意識しないし、ニワトリも人間を意識しない、から醸し出される自然な一体感は、驚き。

『素問』上古天真論の上古の人たちは、こうであったんだろう、と思いはせる。


 

中村富十郎

  歌舞伎役者の中村富十郎(1929~2011)が70歳のときにもうけた次男の鷹之資が23歳になり、富十郎十三回忌追善興行に出演するとのこと。

 歌舞伎はわからないが、70歳でもうけた、というところだけ覚えていました。奥さんは、37も年下でした。

 そのニュースから23年経過したというのもおどろきです。

 普通には、70歳で子供が生まれたら大変とおもうけど、歌舞伎界では後継ぎが無いことのほうが大変なのでしょう。生まれてしまえば何とか育つのですから。事実、鷹之資は立派な後継ぎになりました。

 北里の講習会で、『医心方』をやることになったけど、房内を中心に。天地万物の一員として生殖活動は、自然で当然なのですが、人間ばかりはそうではないようで。