2017年9月28日木曜日

吉祥画

 造ってもらった判子に、解説がついていました。

宮10 川3 浩11 也3 27+14=41
字画数41画は、意志が非常に堅固で、ものごとが思うように進展して、成功をおさめるという吉数。指導者な智慧と声望に恵まれ、一生経済的にも充足して、家庭も円満、子孫も繁栄、人も羨むほどの成功をおさめるという吉祥画です。

 嬉しい文面ばかりで、天にものぼる気持ちでいたのですが、よくみると・・・

 浩の画数が11とあります。どのように書いたって10画なのです。ということは、この占いは、当たっていないことになります。やれやれでした。




2017年9月27日水曜日

薪(たきぎ)の妙勝寺

 元和5年(1619)、沢庵宗彭47歳、京田辺市の薪にある妙勝寺に寄寓する。翌年、兵庫県の但馬に帰郷する。妙勝寺に在るとき、瘧病に罹患する。主な症状はさったものの、完治とはいかず、いろいろな症状に悩まされていたので、鍼立の「悦」なる者に治療してもらった。「悦」の治療は腹部打鍼法である。

 妙勝寺に行ってきました。こぶりの古刹でした。寺域のすみずみまで気持ちが届いているようで、気持ちの良いお寺でした。沢庵ゆかりのものは何も無いのですが、時は違えども、場所を共にしたというだけで、満足でした。

 この寺は一休禅師の再興したもので、師恩に報いる意味で「酬恩庵(しゅうおんなん)」ともいう。さすがに、このようなひなびたところには、外国の人が押しよせて来ない。京都市内と大違い。

 後悔ということばがある。悔というだけに、心残りなのである。心残りが心にあると、心が自由にならないので、なるべく心残りを作らないようにしている。

 こころこそ、こころまよわす、こころなれ、こころにこころ、こころゆるすな。(沢庵)

 


2017年9月21日木曜日

八木下先生の墓参

 9月18日(祝)に、八木下勝の助先生の墓参に行ってきました。写真でみるものの、やはり実際に行ってみないと何とも心が落ち着かない。

 八木下勝之助先生のことは、『漢方の臨床』誌に紹介しましたので、詳細はそちらを見てください。

 墓は、千葉市中央区弁天4-9-1にある本敬寺墓苑にあり、墓石には「湯浅家之墓」とあり、昭和37年に湯浅静香が建てたもの。
 眠っているのは、
  勝之助 昭和21年8月12日 90歳
  (妻)うめ 昭和32年1月2日 83歳
  志づか 平成6年10月1日 85歳
  勝雄 平成26年1月28日 80歳
 の4名である。勝雄さんは、ネットで検索すると、千葉市立川戸中学、真砂二中などの校長をなさった方で、年齢的におそらくその人かと思う。鍼灸を業としていないかも知れませんが、血流は途絶えていないようです。

 八木下は雅号で、本姓は湯浅である。経絡治療の元祖というだけでなく、鍼道を究めた人として私淑して、一度は墓参と思っていて、ようやく叶いました。


 


2017年9月16日土曜日

ツボのイメージ

 今月号の『医道の日本』は、ツボ特集号です。88人の先生方の、ツボのイメージを、文字にしたり、イラストにしたりして、たいへん面白い特集です。横田観風先生、南谷旺文伯先生、山下健先生のインタビューもあります。

 インタビューを断った先生もいれば、記事を書くのを拒んだ先生もいると思います。少なくとも、この2倍、3倍は、書き手候補がいるはずです。つぎの特集には登場してくれるでしょう。

 いま、出版業は下降線をたどって、雑誌も生き残りの策を模索しているのでしょうが、文春砲のようなニュースに乏しい業界なので、こういうエッセイ集も悪くない。

 是非、読んでみてください。鶯谷書院に若干のストックがあります。


2017年9月13日水曜日

10秒の壁を超える

 桐生君が、ついに10秒の壁を超えた。追い風が2メートルを超えると参考記録らしいが、1.8メートルという絶好のコンデション。

 NHKで、9秒台のカウントダウンという番組をみました。各選手いろいろに工夫をして、10秒の壁を超えようとしている。ライバルがいると闘争心が高まるだろうけど、あせりも半端じゃないでしょう。筋肉のかたまりと思ったら、相当に神経を使う競技らしい。

 2015年の世界選手権決勝で、ガトリンは、最後の数歩でボルトに抜かれて、2位。こんなことを言ってました。
「横に走るボルトが見えて、気になった瞬間、集中力がとぎれてしまい、本来の走りができなくなり、スピードが落ちてしまった」
「最後の数歩で敗北するという、今までもっとも屈辱的なレースだった」

 ボルトが少し離れたレーンだったら、視野に入らなかったでしょうが、焦りとか、勝つ、負けるという意識でなくて、視野に入っただけで本来の走りができなくなるんですから、ベストコンデションであっても、なかなか思い通りのレースができないのでしょう。そういえば、桐生君、インタビューで泣いたこともありました。歯がゆさ、くやしさ、あせり、入り交じっていたのでしょう。

 その上で、勝者になり、記録を出すのですから、並大抵のことでは無いようです。

 



2017年9月4日月曜日

たましいのラーメン屋

 2ほど前まで鶯谷にあり、今は他所に移ったラーメン屋のはなし。

 店の前を通りかかったとき、「今日はスープが納得いかないので、開店しません」と張り紙してあったので、興味しんしん。

 お店はカウンターで5人が座れるだけ。厨房もさほど広くはない。ぼくは、ラーメン通ではないので、ラーメンの評価はさて置き。

 ご主人に「厨房に何時間くらい居るんですか」と聞いたところ「17時間ですわ」とおっしゃってました。あとは、アパートに帰って寝るだけだと言う。目が点になるというか。こういう人を、たましいの人というのでしょうね。

 わたしらの業界では、数時間の勉強会がおわると、飲み会が始まってぐずぐずしてますから、この先どうなるんでしょう。それも、よくて週1回、たいていは月1回ですから、たましいのラーメン屋さんが神々しくみえます。それでいて、東洋医学とか、伝統医学とか、看板をあげているんですから、なさけないです。

 さて、気を取り直して、たましいの鍼灸師、めざしましょうか。

2017年9月2日土曜日

感性がおちている②

8月10日のブログ。

「人の芝居が下手に見えた時は、自分が下手になっている時だと思え。感性が落ちている。」山本學

 野口晴哉の『潜在意識教育』にも類似の表現がありました。
「あの人が意地悪いと言うが、貴方が意地が悪いから、あの人の意地の悪いことが判り、貴方が狡いからあの人の狡いことも判るのだ。ぼくはちっとも気がつきませんでした。」

 ようするに「蛇の道は蛇」。それ以外の人には判らない。判っているということは、同類の者ということになる。

 相手が下手に見える、意地悪くみえる、狡くみえる、というのは、自分も同類なのである。