2023年6月29日木曜日

『上海三十年』

  医学部講義で、ありきたりの話をしたって、話す方も面白くないから、切り口をかえてみようかと思案中。

 そこで、小竹文夫著『上海三十年』を再度読み始める。とはいえ、62ページなので、すぐ読み終える。戦後まもなくの出版物で、紙はわら半紙で、装丁も貧弱。辛うじて、文庫本の体裁を保っている。

 中身は肌で感じた中国人論。既成の本をなぞって作り上げた中国人論とは、別格の重みがある。

 古代の中国人が、生薬・経絡・経穴を発見した、その経緯をたずねてみようと思ったのです。

 漢方の大元は生薬で、今では合理的な説明ができるから、現代の医療に取り入れられている。しかし、鍼灸の大元の経絡・経穴は、合理的な説明ができないから、現代の医療に取り入れられていない。なにしろ、専門家である鍼灸師でさえ、経絡・経穴を、きちんと説明できないわけだから、なお深刻である。

 経絡・経穴は、どういう端緒で見つけ出され、どのような経緯をたどって学問になったのか。その当たりを、中国人の特性から、さらってみようと思ったのです。


 

 経絡・経穴を発見した、古代中国人のことを

2023年6月21日水曜日

RSウィルス

  ここ10年以上も風邪を引いていないのに、先週火曜日に風邪をひきました。孫が風邪を引いていたので、それを貰ったようです。土曜日までに9割方なおっていたのですが、日曜日に6時間の講義があったので、ノドを酷使し、月曜に再発。

 夜は咳き込むし、昼も咳き込むし。それが、今日(水曜)時点で大分治まってきました。次の日曜日も、2時間の講義があるので、間に合うかとおもいます。

 コロナの時期なら、隔離されていたかも。それがないだけ、ましかも。

2023年6月17日土曜日

医学部講義

  今年の11月に、広島大学医学部の学部生に、1コマ講義することになりました。東洋医学の歴史を話してくれと(何年生かはまだ聞いていない)。

 かつて、鍼灸学校の3年分は、医学部生は1か月で終える、と聞いたことがあります。

 専門学校生だって、1日2コマで3年を、1日6コマであれば1年で済みます。その1年を1か月で終えることができるようです。我が家の長男はドイツの医師免許を持っていますが、日本の医師免許を取るために帰省して勉強していました。が~っと集中して勉強していましたから、集中力が違うのでしょうか。写真は、今も残っている過去の問題の解説本ですが、1冊あたり1500ページ。写真全部なら10000ページになるでしょう。

 さて、こういうのを乗り越えられる学生に、何を話そうか。おそらく、始めてで、最後のチャレンジになるでしょう。




2023年6月5日月曜日

台風一過

 先週の台風の影響で、関東にも線状降水帯が発生し、埼玉県も大雨でした。

 家の前は、武蔵野線をくぐるアンダーパスになっていて、やや低くなっている。ここに住んで以来、薬局部分だけ、なんどか床上浸水を起している。

 この春に、線路の向こう側に、水を逃がす地下パイプを敷設する工事が終わりました。これで一安心と思ったら、同じように床上浸水しました。早い段階で地下パイプが埋まってしまったらしい。見掛け倒し。期待外れでした。

 おおむね人工のものは、予想外、想定外に弱いものです。人工をあてにしないで、自然には勝てないのですから、低い土地に住むなりの覚悟、山ぎわに住むなりの覚悟、河ぞいに住むなりの覚悟だけでいいのかもしれません。

2023年6月1日木曜日

故郷の人工減

 日本は観光立国を目指すといい、有名な神社仏閣を持っている県は観光立県を目指しています。同じような言い方をすれば、ふるさとの松島町は観光立町です。日曜日には人と車でごった返しています。

 観光立町だから、町の人口は安泰だと思っていたら、1985年(17568人)をピークに、2023年(13244人)へと、順調に下っているよう。あと20年もすると1万人を切るといわれています。

 はたらき口があるとしても、買い物するショッピングセンターが無いので、不便なのだそうです。それで、若者が住み着かない、子供が少ない、ということだそうです。いやはや。