2022年12月31日土曜日

恬淡的お正月

  1月の第二日曜日は研究発表会で、おそらく20年以上、連続で発表してきました。そのために、お正月気分がなく、お正月の旅行もできない状況が続いていました。くら~い、年末年始だったのですが、次回の発表を免除されたので、すがすがしい年末年始を迎えています。ようするに会長の義務だったのです。会長を退いたので、解放されたのです。いいことづくめです。

 恬淡虚無の恬淡は、心静かという意味ですが、僕の場合、役職をしりぞいた結果として(一時的に)恬淡となりました。

 ちなみに、恬淡は、物静か・大人しいと同義ではありません。虚無と連動するように、心の中が空っぽの結果としての恬淡なのです。何かを考え、感情をおさえながら、あるは目立たないようにと、大人しいのでは、恬淡といわないのです。

 家には17段の階段があります。1日3往復したとすれば、1年で1000回往復します。建ってから20年以上も経過していますから、2万回以上も往復しています。目を開けて往復する分には恬淡ですが、目をつむると不安が出てきて、不恬淡になりますから、恬淡を維持するのは、そうとう大変なことのようです。

2022年12月19日月曜日

不語似無憂

 大燈国師(京都大徳寺の開山、宗峰妙超)の詩。

「千峯雨霽露光冷」(千峰、雨霽(は)れて、露光冷(すさ)まじ)

「見渡す限りの山々の草木に、雨上がりの露が光り輝いている」


 これに対する白隠禅師の下語(あぎょ・短評)

「君看双眼色、不語似無憂」(君、看よ双眼の色、不語は無憂に似たり)

「その目を見てごらんなさい。何も言わなければ憂いなど無いようにみえるだろう」


 右の掛け軸はその下の句の「不語似無憂」と書いてあるようです。良寛が愛した句で碑にもなっていて、その拓本を購入したので、軸装してみました。


 通常の解釈がなんともしっくりしないので、『老子』的に解釈してみました。


 私の両眼は、雨後の山々のように、澄んでいるだろう。

 私が何も語らないのは、雨後の山々が無憂(無心)なのと同じである。

 (過去のいろいろなことは、雨に流されてしまったさ。)

 

 大燈国師は禅僧。京都で乞食同然の生活をしていたが、花園天皇の帰依をうけて、大徳寺の開山となった。



2022年12月15日木曜日

至道無難禅師法語・道歌 提唱

  

 至道無難禅師とは、江戸時代の臨済宗の僧侶。白隠禅師の法祖父にあたるという。これを辻双明老師(1903~1991)が解説したものが、テープに記録されており、起稿し、ワープロ印字して、本の体裁にしたもの。外字はなんと手書き。老師には、いくつか著書があるようだが、検索しても、この本は出てこない。

 老師の死後にテープから起稿したようで、それでも難解な用語を間違わずに起こしています。起稿者の熱心さがにじみ出てきます。たいした体裁ではないのですが、いいほんです。体裁がいいのは、編集者がやるので、上手さが出るだけなのです。

 奥付がないので、出版に関する情報はほとんどなし。おそらく、製本して、聴講者や、縁のある人に頒布したのだと思います。全何巻かわからないけど、3巻分だけあるのです。

2022年12月12日月曜日

燃費良好

 昨日、久しぶりに、多摩の日本内経医学会講座に、クルマで向かいました。クルマなら、混んでいなければ、70分で行きます。電車は、90分です。電車がいいのは、多摩モノレールにのると、富士山が見えることです。

 昨日は、中央道に入ったら、パトカーが前にいたので、大人しくついて行くことにしました。ずっと70キロでした。制限速度が60キロなのですが、パトカーでも10キロオーバーなのでした。

 そしたら、燃費が過去最高。2000㏄なのに、1リッターで、18・8キロでした。飛ばすのもおもしろいけど、いまや燃費の記録が出るのがおもしろいのです。

 

2022年12月8日木曜日

志垣太郎さん亡くなる

 俳優の志垣太郎さんが今年の3月に亡くなっていたと昨日のニュースは伝えていました。急死だったとか。70歳。まあ、そろそろの年齢なのでしょう。

 6日、息子さんがツイッターで報告したといっていますが、今日の新聞の広告欄の『女性セブン』が記事を書いているところを見れば、数日前には情報はわたっていたようです。急死とか、降板の謎とかありますしたので、仕事とはいえ、よく調べるなあと感心します。

 最近みないなあ、という人は、意外に亡くなっているのかもしれません。昔とちがって、親族だけで葬儀をすますことが多くなったので、遺族が一般人であれば、騒がれたくないと思いあえて情報を出さないのでしょう。

 コロナ以降、なんだか世の中変ってきました。よくも悪くも。

腰が曲がる

  一昨日、Bさんから、Aさんが腰が曲がっている、と教えられました。Aさんは、半年ほど前に腰痛で来院し、よくなったので治療終了としましたから、気持ちは複雑です。実は、かつての腰痛持ちさんが、腰を曲げて歩いているのを見かけていたので、気持ちは少し複雑だったのですが、半年前のことなので、より複雑なのです。

 よって、今後は、②と③を取り入れたいと思いました。

 ①仕方ない(今までどおり)

 ②もっとよくなるまで治療する

 ③予防的にずっと治療する