金沢の名料亭「つる幸」が11月で閉店すると、新聞記事。昨年の伝統鍼灸学会のとき、その脇を通り抜けたことがあり、「ここは金沢のセレブが利用するらしい」と話題になったのが記憶に新しい。富山石川のミシュラン二つ星を獲得したほどの名店だが、大おかみの体調不良、従業員の人手不足が原因とのこと。
ミシュランをとることは名誉だが、味は落とせないし、従業員も確保しなければならないし、経営者には負担が大きくなるようです。従業員を増やさず、お客さんが増えれば、従業員の仕事が増え、不満もふえ、辞める。従業員を増やしても、お客さんが減れば経営が苦しくなる。経営者はたいへん。52歳の店主は、カウンター数席、一人で切り盛りできるお店を新規に開くとか。
漏れ聞くところによると、ある治療院で従業員が一斉に辞めたとか、ほかの治療院ではぜんぜん人員が補充されないとか。この業界でも同じようなことがあるようです。経営者としては右肩上がりは望ましいが、経営が不安定では、治療家のこころも不安定になるでしょう。治療家の心がすさんでしまっては、元もこうもない。つまだつ者は立たず。とはよく言ったものです。
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