2018年5月3日木曜日

私利私欲・自己顕示欲

 自分の知識のために、自分の臨床にために、古典をよむ。それで完結しておきたいのはやまやまなのですが、冷静にみれば、それは私利私欲であり、『老子』をよむ者失格なのです。しかし、自分を顕示したり、手柄話らしく誇ることは、同じく『老子』をよむ者失格なのです。

 こんなことを考えて悶々しているわけなのですが、今、『医道の日本』に連載しているのは、『老子』にどう向き合うか、の試みなのです。私利私欲なのか、自己顕示欲なのか。

 専門家でもない者が、わかった風で古典解説するのはどうなのか。しかし、踏み込んで読んでいるのだから、専門家でなくても発表しても良いのではないか。発表した内容に対する、批判、批評がこわいかも知れない。

 かりに自分が発表したものが仕様もないだとしても、それが切っ掛けで良いものが生まれるならば、結果オーライなわけです。このように悶々した結果、『医道の日本』に発表しています。悶々したお蔭で、ふっきれたのです(いっときですが)。

 

 

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