2017年8月7日月曜日

うつむく者

水野南北(1760~1834)の『南北相法』

・仰向くようにしてきょろきょろと歩く者は、これを「しらむ」といって、心が上の空で大いによくない相である。
・身体が豊かで、脇目もふらずに、少し下をみるような歩きかたをする者は、これを「くろむ」といって心が丹田におさまっている大変よい相である。
・身体がみすぼらしい上に、俯くようにして歩く者は、子に縁遠く、苦労が多い。

 いま、スマホを持って、下をむいている(うつむいている)人がとても多い。必要な情報を得るのであればしかたがないが、覗いてみるとゲームをやっている者が多い。ゲームをやるものやらないのも個人の勝手だが、しぜんに下をみるクセがつくし、背中も丸くなるので、注意したほうがよいとおもう。卑屈(背をかがめて低めること)が身についてしまいますよ。

 自分の将来が、ゲームごときで、決まってしまうのかと思うと、おそろしい。
 自分の将来が、くろむを意識することで、良くなるのならば、実にたのしい。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿