スマホでは、メモ機能をよく使います。思い出したこと。読んで感動したセリフ。その中に、こういうのがありました。出処は不明(たぶん新聞記事)。
「人の芝居が下手に見えた時は、自分が下手になっている時だと思え。感性が落ちている。」山本學
山本さんは俳優さんなのですが、その演技はあまりみたことがないので、山本さんがどういう人なのかよく分かりません。しかし、その言葉は印象的でした。
最後の感性が落ちているというのは、看過できませんでした。わたし達の職業で、感性が落ちてしまったら、重篤な事態だと思います。「人が下手に見える」ことはなくとも、「下手に見える」を「人の悪い所がみえる」に置きかえれば、日常よくあります。その時に、感性が落ちているのですから、愕然としました。
沢庵和尚によれば、悪い所が見えるのが悪いのではなく、良くも悪くも、そこに心がとまることがダメなのである。ゆえに心に自由がない。心に自由がないから、感性も落ちるのである。
いずれにしても、感性を落としたまま、30年臨床をやってきたかも知れません。こころを入れ替えて、後半戦に挑むしかない。
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