30代は、文字学がマイブームで、『説文解字』に始まり、いろいろな字書を、片っ端からめくっていました。なにしろ、文字学が、字書が、医学古典講読に役立つのかどうか、そういう情報がありませんでしたので、むやみやたらにめくっていました。
写真は、朱駿聲の『説文通訓定声』というもので、文字の通用例をみるのにとても役立ちます。久しぶりにみましたが、文字は2ミリ角で、読むのは大変でした。30代は苦でもなかったのです。
この本を、何ページめくっても、何文字読んでも、すぐ医学古典講読の役立ちになるわけではありません。だから、読まなくてもいいのですが、基礎知力の育成には欠かせないと思っています。個人的には、こうした回り道をして、地道に読む方が合っていると思っています。
幸いというか、左目は遠視で、右目は近視です。なので、遠くは見えるし、近くもみえる。時間ができたら、『説文通訓定声』をじっくり眺めたいところです。
0 件のコメント:
コメントを投稿