2017年4月3日月曜日

張先生の納骨

 3月20日(月)に、張士傑先生の納骨式に参加してきました。(2週間も経過していますが、昨日のことのようです。)

 張先生には、10回ほど治療していただきました。いまでも「みやかわさん」という音声が耳にのこり、そしてタバコをすすめてくれたお姿が髣髴とします。

 北京市営の天寿陵苑という所で行われ、参列者は、ご家族、ご親族、同業の先生方、そして弟子達。総勢50名くらい。弟子達がたくさん参集してくれたので、ご家族にとっては、故人の業績が一層輝いたのではないでしょうか。

 納骨は、張先生とご両親の、合計3体でした。ゆえあって、ご両親のお骨をお墓に入れられなくて、ずっと抱えもっていたと聞きました。日本では、お墓を持つ、持たない、お墓を移すとか、お墓をしまうとか、個人の事情によるものですが、中国ではそれだけでなく、お国の事情も絡んでいるようです。そういった意味でも、日本は平和だなあ、安穏だなあ、と思いました。

天寿陵苑は、北京市中心から直線で50キロくらいの所。HPがあるので検索してみてください。

 納骨式というのはおそらく古い儀礼なのでしょうが、いまは葬儀業者が取りしきった、簡略で、形式的なものでした。むかしは、仏教の僧侶なり、道教の道士なりが、儀式の中心に居たのでしょうが、現在は葬儀業者がそれらしく執り行っていました。「たましいがこもっていない」と言えるのですが、日本の葬儀もそんなに「たましいがこもっている」わけではないので、ひとのことは言えません。

 日本の葬儀でいちばん腹立たしいのは、仏教儀式であるのに、お通夜で、酒が振る舞われ、おつまみにお寿司、唐揚げなども出てくることです。不真面目もいいところ。軽薄の極みではないでしょうか。子供じみています。そういう光景をみたくないので、焼香したらすぐ帰ってくるようにしています。

 そういえば「礼にあらざれば、見るべからず」と『論語』顔淵篇に書いてありました。

 

 

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