2017年4月7日金曜日

5月4日 丹塾シンポジウム

 5月4日の、成城で行われる丹塾シンポジウムは、快挙事である。なぜなら。

 午後の正木晃先生は、昨年に続いての講演。仏教学者で、現在の仏教界にけんかを打った『お坊さんのための仏教入門』という本は、ぜひよんで欲しい。

 この本の中で、「現代の仏教界が直面する難題」として、①葬儀離れ・墓離れ・寺離れ、②僧侶の品格、~~と5項目にわたって、今後仏教が衰退していくだろうことを案じて、問題を提示している。

 軌を同じくして、午前の明治医療大学の矢野先生も、鍼灸受療率の低下傾向から、おいおい鍼灸は廃れていくので無いかと、警鐘をならしています。

 どちら業界も、まだ大丈夫、というぬるま湯に浸かっていて、波が引いているのに気づいていない。社会のニーズを呼び起こすような取り組みをしないかぎり、どちらもおいおい消滅していくのではないでしょうか。

 矢野先生のお話がどのような内容になるかは分かりませんが、教育面で言えば、教育内容が、30年前とほとんど変わっていないことかも。知識内容は増えていず、鍼灸の練習が反って低下している。これでは、社会のニーズに応えられるはずがない。レストランのシェフも、ラーメン店のご主人も、みなさんよく研究なさって努力して、いまの盛業を獲得している。さぼっていては退場させられるのは自明の理。昭和の鍼灸はそれでも良かったが、平成になったらそうはいかない。

 『論語』八いつ篇に「天はまさに夫子を以て木鐸となさんとす」とあるように、成城シンポでは警鐘が鳴るでしょう。刺激的なシンポになると思います。みなさん、迷うことなく、参加されたし。

 「丹塾」で検索すると、案内画面が出てきます。定員がありますから、速く申し込んでください。

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