2017年4月24日月曜日

岡本一抱『灸法口訣指南』

 昨日、丹塾古典部で、岡本一抱の『灸法口訣指南』巻一を読み終わりました。3時間×3日間。一抱30才以前の作品ですが、単なる引用文集ではなく、冷静な批判も交じった秀作でした。知識の量、明晰な頭脳、臨床力、あの時代では、突出しているのでは無いでしょうか。

 先人の知恵を受け継ぐことは、たのしいものである。そこに、漢文、読みにくい、というハードルがあるけれど、無い頭を使うのも、たのしいものである。

 昨日のNHKのスポーツ番組で、プロボクサーの穂積さんが「試合では、練習したことしか出ない」と言っていたけど、ぼくが古典を読むのは、アスリートの練習と同じだ、とおもったら、一層たのしくなりました。道は険しいけど、険しくない。

 沢庵の、「こころこそ、こころまよわす、こころなれ、こころにこころ、こころゆるすな。」が少しわかったような。

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