2019年3月5日火曜日

櫓をこぐ

『マンガ おくのほそ道』(平凡社)の櫓をこぐ場面は、手の使い方が間違っています。この本が出たころは、画像資料が無かったのでしょう。今なら、ユーチューブで確認できます。

 櫓の先端から30センチくらいのところに、縦に棒が刺さっています。これは向こう側、こちら側に倒すものです。倒す手は左手です(この漫画では右手に誤っています)。
 
 右手は櫓の先に置き、左手の補助的な役割をします。添える程度にし、使わなくても漕げるようです。

 足元でいえば、左足を前、右足を後ろにしますが、この漫画では並行です。

 上半身は、櫓とほぼ並行です。居眠りすることを、櫓をこぐといいますが、そんな感じに体を前後に動かします。この漫画では、へっぴり腰になっています。

 子供のころは、まだこういう舟がありましたし、この櫓で遊んだ記憶もあります。半世紀以上も前です。そんなわけで、この一コマ、変だなと思ったのです。


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