食事の指導を食養生といいます。食養ともいいます。調食という言い方もあります。中医学を学んだ人は、すぐ薬膳にむすびつけます。養生と言えば、自分で実行し、継続しなければ意味がありませんから、薬膳というのはハードルが高いのではないでしょうか。
栄養学、食べる質量、食べるタイミング、相性、アレルギー、入手しやすさ。食養が課題とする内容は沢山あるのです。それらが合理的に整理され、食養を行う人が納得しなければ、食養は成立しないのであります。養生をじっくり考え、見直す時期に来ているのです。
鍼灸の学校で養生を教えていないせいか、鍼灸師のみなさんは、養生については関心ある風でいて、ほぼ無関心です。そのことを知ってしまうと、自分の業界が恥ずかしくなります。教科書もないし、教える教師もいないので、この先、30年くらいは、東洋医学から養生を世の中に訴えることはないと思います。
学会としては体育大学の先生がたが運営している日本養生学会があり、本もでています。先を越されています。ただし、東洋医学の古典に立脚しているわけではないので、学問としては半分だと思います。私たちは、古典に立脚した養生学を提案する義務があるのです。
というような悩みを抱えながら、今年は個人的には養生啓発年間としよう思っています。講座は、いまのところ3回。東京で1回(3月31日。定員に達して締め切り)。大阪で2回(4月28日、10月27日)です。来年は、まとめる年にしましょう。
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