島田先生の患者さんで、藤木松調さんという書家が、『友筆』という同人誌を刊行していて、岐阜の左合さんと僕が、短いながら文章を寄せていた。その平成12年3月号が、ふと出てきた。今から、17年前で、44歳の時のもの。
連載は、「『説文』のはなし」というタイトルで、第84回を数えている。毎月の刊行だから、7年ほど前から書いていることになる。というと、37歳から連載をはじめたのか。
僕の父親は、筆で書くのが好きで、年賀状を筆で書いたり、頼まれて賞状書きもしたりして、その影響かもしれないけど、いつかは書道を習ってみたいと思って、藤木松調さんに指導してもらうことにした。ふと出てきたその『友筆』には、塾生のランキングがあって、一般楷書部の五級にぼくの名前があり、なつかしくなりました。
藤木先生は病没してしまったので、書道はこれきりになりました。平成11年に新築された白金の北里研究所病院に入院されたので、平成12年からまもなくのことだろうと思います。
日本内経医学会の機関誌の元のタイトル文字を書いたのが藤木松調先生です。
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