昨日、I先生が言う。「やんなっちゃうよ。鍼灸の学生に授業すると、半分が寝ているんだ。医大生に授業すれば、活発に質問が出るのに。やんなっちゃうよ」
必死さとか、緊迫感とか、雲泥の差なんですね。どうしたものやら。
テニスを始めていた島田先生とテニスができたらいいなと思って、20年ほど前からテニスのスクールに通っています。スクールに行き始めてまもなく、島田先生が亡くなったので、夢は実現しませんでしたが。
週2回通っていて、金曜日のクラスは、僕だけがおじさんで、あとは20代~30代の若者だけである。その中でも、高校生の時の3年間と、大学卒業後の5~6年間、同席しているスズキくんとは、長いつきあいです。彼は強打の持ち主で、おじさんといえども遠慮してこない。ついていくのがやっとの状態。少しは手加減してくれればいいのにと思うけど、手加減してくれないのも嬉しい。
手加減しないのは、彼の誠実さの現れだと思う。その誠実さに応えるために、僕も誠実にならなければならない。では、どうしたら誠実さを現すことができるか。時間がかかりましたが、ベストな体調でレッスンに参加すること、上手くいかなくても一生懸命プレイすること、という結論に達しました。当たり前のことですが、体で分かるまで時間がかかりました。
僕もI先生と同じように、学生にがっかりすることがあります。結論としては「誠実さ」の教育が必要でしょうか。そこで想起されるのが、伊藤仁斎先生、後藤艮山先生です。もし道徳の授業が設定されるならば、両先生の教えを第一にしたいと思います。
ほんとに、基本のキからはじめなければならないのが、現在の鍼灸界の状況なのかも知れません。
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