ノーベル医学・生理学賞に選ばれた本庶佑さんが、愛知県の藤田保健衛生大学で講演を行い、つぎのように話しました。
「20世紀になって私たちは抗生物質やワクチンなどの発見で感染症を克服してきたが、今世紀は、体が本来持っている免疫でがんをコントロールし、克服できる可能性が出てきたのではないかと思う」
「これまで私たちは、病気を治したいという願望に応えようとする『欲求充足型』の治療に努力してきたが、これからは不安を和らげる『不安除去型』の医療も、人を幸福にするという意味で同じくらい重要だ」
これからは不安除去型の医療も重要になるとは、医者の治療一辺倒ではなく、患者さんへの十分な配慮もうかがえる点で、ちょっとドキッとしました。
ところで、不安とはなにか。除去の前に、不安を作らない方法はないのか。こういうことに、わたし達の医学は、なにか出来ないのか。東洋医学の「こころ学」の確立させねばならないと思う。心と身は一体だ、心と身は陰陽だとか、安直に落とし込まないで、もっと深く考えなければならないときが来ているような気がします。
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