桐生君が、ついに10秒の壁を超えた。追い風が2メートルを超えると参考記録らしいが、1.8メートルという絶好のコンデション。
NHKで、9秒台のカウントダウンという番組をみました。各選手いろいろに工夫をして、10秒の壁を超えようとしている。ライバルがいると闘争心が高まるだろうけど、あせりも半端じゃないでしょう。筋肉のかたまりと思ったら、相当に神経を使う競技らしい。
2015年の世界選手権決勝で、ガトリンは、最後の数歩でボルトに抜かれて、2位。こんなことを言ってました。
「横に走るボルトが見えて、気になった瞬間、集中力がとぎれてしまい、本来の走りができなくなり、スピードが落ちてしまった」
「最後の数歩で敗北するという、今までもっとも屈辱的なレースだった」
ボルトが少し離れたレーンだったら、視野に入らなかったでしょうが、焦りとか、勝つ、負けるという意識でなくて、視野に入っただけで本来の走りができなくなるんですから、ベストコンデションであっても、なかなか思い通りのレースができないのでしょう。そういえば、桐生君、インタビューで泣いたこともありました。歯がゆさ、くやしさ、あせり、入り交じっていたのでしょう。
その上で、勝者になり、記録を出すのですから、並大抵のことでは無いようです。
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