2016年10月20日木曜日

和歌山城

 和歌山城は、戦国時代に築かれ、江戸時代に増築されているので、石垣の表情の移り変わりをみることができ、中々面白い。

 写真は、戦国時代の石垣で、なにやら雑然と積まれているが、400年以上経っても、ゆがみもなければ、崩れてもいない。無造作に積んだように見えて、相当な技倆が備わっているようだ。

 穴太積みとも違う、なんとも逞しい石垣である。

 和田東郭の医則の「方を用ゆること簡なるものは、其の術、日に精し」を髣髴とさせる。江戸時代になって、医論が盛んになって、修飾うるわしくなるが、その分、弱々しい。

 鍼灸医学も、たしかに精細な理論もうるわしくあるが、シンプルで荒々しいのも捨てがたい魅力がある。陰陽五行、相生相剋の法則も良いが、法則が無いという法則も良いと思うのだが。


和歌山城 一の門跡は左に2回直角に曲がる。



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