2016年7月4日月曜日

鈴木真幸さん逝去


 鈴木真幸さんは、東洋鍼灸専門学校の学生さんなら、「寺子屋」の主宰者として知っているのではないでしょうか。伝聞によれば、この6月18日に逝去したらしい。昭和の鍼灸人がまた一人あの世に行きました。

「心身の体力低下が著しく、医療行為者として、これ以上の責任のもてる施術をすることが不可能となりました。このため、この五月を以て東雲堂鍼灸院を閉院することにしました」というはがきを、4月6日消印でもらったばかりです。

 85歳だったようです。東洋鍼灸専門学校の1年後輩ですが、卒業後まもなく開業したので、34年間の臨床だったと思われます。開業したのは50歳ころではないでしょうか。隣町の浦和市で開業したので、最初のころは何度か訪問しました。

 どこにも所属しないで、経絡治療を独自に発展させた方法で治療していました。寺子屋の配布資料は、こつこつとワープロ入力したもので、地道で、骨太で、一本気さがにじみてで来るものです。

 島田先生の七回忌追悼特集号(『内経』164号)には「睡足軒の一夜」を寄せてくれました。

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