2014年12月22日月曜日

お墓参り

12月15日(月)はお墓参り。
 後藤艮山のお墓のある上品蓮台寺。香川修庵、伊藤仁齋のお墓のある二尊院に行ってきました。

 上品蓮台寺(じょうぼれんだいじ)は、千本北大路交差点の南方200メートルくらい。墓地はお寺の向かいにあり、後藤艮山のお墓を探す。全体の3割くらいは古いお墓で、お参りする人もいない様子。帰る頃に、般若心経を唱えている方がおひとり。

 後藤艮山のお墓は、やや傾き、風化し、寂しいかぎり。それでも、松尾芭蕉が、昔の歌枕で読まれた名勝旧跡は跡かた無いが、「壺の碑」は1000年経って、目の前に残っている。それを見ることができたのは、「行脚の一徳、存命の悦び、き旅の労をわすれて、泪も落つるばかりなり」(『奥の細道』壺の碑)と言っているのを読めば、艮山のお墓に参じることが出来ただけで、良かったのか。

 近そうな大徳寺まで歩く。京都は寒かったらしいが、歩いてばかりいたので、寒さ知らず。大徳寺は22の塔頭が属する大寺院。国宝「喜左衛門井戸」を所蔵する孤篷庵がある。正門に全体の地図があって、西のはずれに孤篷庵があったので、すぐ近くだと思っていたが、だいぶ歩きました。上野公園の南から、東京国立博物館までの距離はあったのではないか。なにしろ京都のお寺は大きい。どのお寺も立派。その昔、京都に来た大名は、その高度な文化にキモをつぶし、かくして自藩にも似たようなお寺を造ったのだろう。

 大徳寺の門前で、大徳寺納豆を買う。名のみ知る納豆で、お店に入るとご主人が出てくる。ご主人みずから腰を低くし対応してくれる当たりに、懐のおおきさ、中庸を感じる。

 商品は、大徳寺納豆のみ。大中小の3種類。大きく構えているお店と対照的。納豆は中国から将来されたもので、大徳寺納豆はその古態を保っているのだろう。味噌と、しょう油をまぜたような味で、真っ黒だから、何年も寝かせて作ると考えられる。枯淡なる味か。

  だいぶ歩いて孤篷庵に到着したが、拝観謝絶とのこと。「喜左衛門井戸」が展示してあって、ガラス越しに見るのを想定していたので、まことに残念でした。お寺の奥さん?が郵便物を取りにきたけど、「話しかけないでね」オーラで、尻込み。

 収穫は、艮山のお墓と、大徳寺納豆(ご主人も含めて)。


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