2023年3月15日水曜日

天回医簡とどく

  中国医学古典の最古と思われるのが『内経』。今に伝えられていますので「伝存文献」といいます。時間の推移とともに、誰かしらの思い入れが介入して、ゆがめられている可能性があります。

 それに対して、古い時代の陵墓などから出てくるのを「出土文献」といいます。素のままの文献ですから、ゆがめられを怪しむことなく読むことができます。

 写真は、馬王堆医書、張家山医書に次ぐ、天回医書の写真・翻字です。全貌を見ることができるのは、これが最初です。A3版より少し小さいぐらいで、圧倒的な風貌をしています。

 『内経』より古いものです。丸山先生も島田先生も見ることができない資料が、目の前にあるのです。めくるのが楽しみです。



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