草津白根山で、1993年から噴火予知を続けて、東工大の野上教授は、「山が何のサインも出さないのに噴火するなら、何を観測すべきなのかを見直す段階に来ている」という。
噴火から1ヶ月。1人の死亡者、11人の負傷者をだしたのは、教授のせいでは無いけれど、予知しようと25年も研究したのに、予知できなかった研究者の苦悩がにじむ。
確からしい原則(火山活動に伴う地震で予測)にしたがって研究を始めたのだが、その確からしい原則が不確かだったのであった。確からしい原則の模索が、さっそく始まっているでしょう。
世界で質が極めて高いとされる研究論文の生産本数は、
20年前~10年前:1位アメリカ、2位イギリス、3位ドイツ、4位日本
という指定席だったのですが、
2013~2015の3年間の平均:1位アメリカ、2位中国、3位イギリス、4位ドイツ
と中国の進出がめざましく、日本は追い出されてしまった。日本はどこに行ったかというと、フランス、オーストラリア、カナダ、イタリアに続く9位まで順位を落として、凋落振りが目立っている。
研究をバックアップする国力の違いなのでしょうか。個人の奮闘に任せている現状が続くようだと、いつか個人の息切れがやってくるし、後継者難がやってくるでしょう。個人頼みの日本鍼灸、果たしてどうなるやら。
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