2017年5月27日土曜日

道具の美


 韓国製の茶筅が売っていたので、買ってみました。左が日本製。右が韓国製。日本製は、何度もつかっているモノですが、穂先がそろっていてきれいです。韓国製は、1度つかったら、穂先がみだれ、しっちゃかめっちゃかです。素人が使うには、どちらでも差がないし、ネットでしらべてみると、どちらでたてても、お茶の味は同じだそうですから、「なにか問題ありますか?」と言われそう。
 
お抹茶文化は、約千年ほど前に中国から伝えられ、工夫に工夫を重ねて、現在にいたっています。お抹茶文化がすたれずに、現在進行形であるというのが、きちんとした茶筅が残っている理由だと思います。韓国製は、日本の需要に応ずるように、にわかに作りはじめたのかも知れません。

 用が足りていればそれでいいのか。さらに使い勝手、美しさまで追求するのか。この当たりが、韓国製と日本製の違いなのではないでしょうか。

 鍼具も同じかな。現在は、工場生産の鍼が表舞台に立ち、手製の鍼はまるっきり陽の目をみていない。どちらでも治療効果は同じだとしても、おそらく茶筅のような差があるに違いない。そんなこんなで、また、手製の鍼を使ってみようかな、と思ったしだい。

 


 

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