『臨床というもの2 生物学的人間』(たにぐち書店)ふたたび。
藤本先生によれば、難病は、魂の病気であるから、魂で治療しなければ、治らない。といいます。魂の治療は、魂に目覚めた人しかできない難度の高い治療です。
たとえば、自分の心が乱れていれば、相手の心が、乱れている、いない、どちらも見えないけど、自分の心が安んじていると、相手の心が乱れている、いない、どちらもよく見える。
魂に目覚めた人は、いろんなものが見えるのだと思う。きっと。
たんに、気が合うのではなく、心が通い合うのでもなく、魂の感応こそが鍼灸治療の真髄なのだと(いうようなことを)言っています。
藤本先生の著書に『鍼道秘訣集』を解説したものがあります。『針道秘訣集』の核心は「三つの清浄」という心の持ちようを唱えたところです。とても難解な箇所です。先生の本を読んでも、そこはよく理解できませんでした。おそらく、先生自身も理解しきっていなかったのではないでしょうか。
三つの清浄は、先生の宿題になり、爾来40年以上も模索していたのだと思われます。その解が、この度の新著に結実したようです。ゆえに、明解であり、饒舌であり、縦横無尽に話しかけています。
気になった方は、買いましょう。何かのご縁です。
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