鶯谷駅から、鶯谷書院に向かうのに、線路沿いを歩く。その道の一番細いところは、大人二人が横にならぶと一杯になる。
駅への近道らしく、人通りは多い。かつ、自転車の通りも多い。自転車はわがもの顔で横行する。最初のころは、「んもお」と思っていたが、今では大人になって、自転車をみたら立ち止まり、「どうぞお先に」と道をゆずる。半分のひとは会釈し、半分のひとは当然顔で通過する。半分でも感謝されるのは気持ちいいので、積極的にゆずることにしている。
雨が降ったときは、お互いに傘を遠慮しながら歩く。みんなが気遣う、その空気は中々いいものです。
広い歩道には無い、細い道ゆえの小さなドラマです。広い歩道では遠慮して気遣うことなど、いっそう無いかも知れません。反って横柄のような気がします。
鍼灸がメジャーになればと期待はするが、そうでない今の窮屈な立場が貴重に思う。窮屈なゆえに、向上をめざし、素朴で真摯な鍼灸師たちが寄りそっている。メジャーになれば、彼らは消滅してしまうのではないか。というのは杞憂だろうか。
島田先生に「鍼灸は傍流で結構」ということばが在ったのを思い出しました。
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