2016年4月11日月曜日

中国の料理

 南京では、何回かの食事がありましたが、同じ料理は有りませんでした(有ったかも知れませんが、無いにちかい印象でした)。手が混んだ、食材を替えた、たいへんよく工夫された料理が、次から次へと出てきました。南京中医大学では、薬膳料理を提供してもらいました。北京でも、いろいろな料理がありました。羊の肉の料理や、西方のスパイスを使った料理が出て来て、広い国土を感じました。

 空気が悪い、人柄がどうだ、というのは中国の一面ですが、文化の深さも大事な一面ではないでしょうか。ただ一面で判断して、大切な一面を見逃すのは、同時代を生きている者として、もったいないと思います。また、一面で決めつけて、申し訳ないと思います。私たちは、もう少し度量を大きく持ちたいところです。

 度量といえば、南京博物院も、北京の国家博物院も、国民も外国人も、入場料無料でした。とても立派な施設で、見る物がたくさんあって、心が満たされる空間が、無料なのです。建物を開放しているのではなく、自国の文化の広さと深さと豊かさを、無料開放することによって、広く内外に示しているのに違いありません。間口を広く開けておく、その度量に感じいりました。

 中国医学の母国である中国を訪れることは、観光でも、交流でもなくて、個人的には「敬い」だと思っています。中国から学ぶという姿勢は、いつまでも継続しておきたいと思っています。今回の中国行きでは、やっぱり「隔て」は作らないほうが良いと思いました。国と国の隔てだけでなく、個人の偏見による隔ても。

 入場料も隔てなのかも知れません。そういう意味では、(仮)日本伝統鍼灸大学は、入学金無料、学費無料というのも、考えておきましょう。

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