2014年7月14日月曜日

重岡恵さん逝去

 数年前に脳卒中でたおれ、その後、闘病中だった、同門の重岡恵さんが、本日(7月14日)に逝去した。60代半ばでしょうか。先輩も仲間も、相次ぎ、70才を超えられずにこの世を去っているのを思うと、焦るような、あきらめるような、複雑な気分です。

 
 倒れた直後と、転院先の山梨の病院、そして最後になった流山市の光陽台病院、都合3度のお見舞いでした。齒が抜けるように、ひとり、ひとりと、仲間が居なくなるのは、たましいが抜けるようです。居なくなることがわかっていても、現実に直面すると、す~っと、抜けていくようです。
 

 この学統の「いいつたえ」として、「誰かをよぶ」というのがあります。昭和50年に丸山先生が亡くなったあと、翌年には藤木先生をよび、平成12年に島田先生がなくなったら、翌年には島原の森川君を呼びました。昨年9月に亡くなった金古先生は、重岡さんを呼んだのでしょうか。

 こんな「いいつたえ」が効力を発揮しているのかどうかわかりませんが、ひとり、ひとりと、齒が抜けたように居なくなるのは、残った者としてはなかなかにしんどいです。しんどくない人もいるのでしょうけど、ぼくの場合は、しんどい。わかっていることなのに、こころに空洞ができ、その空洞が埋まる前に、次々と空洞ができるのは、もっとしんどい。

 10年前ならこんな思いはしなかったから、だんだんこころもろくなってますなあ。



1 件のコメント:

  1. 住吉でお世話になった先生です。くも膜下出血で倒らてた事を知り、ご快復を念じておりましたがとても残念です。あの様な、神業とも言える治療をしていただける先生には今後お会いすることは無いでしょう。先生は 道場 と仰って若い後継者を育てていらっしゃいました。その方々が重岡恵先生の厚い信念を受け継いで、後世まで日本の針治療を確固たる医療として広めて頂くことを切に望んでおります。重岡恵先生の御冥福を心より御祈り申し上げます。

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