2023年10月15日日曜日

井上雅文先生

 10月14日は、井上雅文先生の命日。2007年に亡くなって。

『脈状診の研究』という難しい著書があるので、会で何度もお会いしているのに、なんとなく距離をおいてしまいました。大先生と思えば、気軽に声をかけられないし、気軽に質問もできないし、気軽に教えを請うこともできない。大先生と思わなければよかったな、とつくづく思っています。

 先日、その門下の先生の知熱灸・灸頭鍼の実技をみる機会がありました。ぼくとほぼ同じでした。振り返ってみると、井上先生の知熱灸・灸頭鍼を見る機会はありませんでしたから、ぼくのやり方は純粋に島田先生のやり方なのです。つまり、井上先生の先達と、島田先生の先達が、同一人物なのか、同系統の2名ということになります。今となっては、たどるのは難しいかも知れません。

 こういうこと、井上雅文先生に聞いておけば、なぞは判明したかも知れません。大先生と思ってしまわなければ、いろいろ聞くことができたのです。

 垣根を高くする、堀を深くする、距離をおく、みんな自分が作っているのです。こうしたやれやれなことを、できるだけなくしたいところです。

 


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