島田先生が亡くなっての翌年から、『霊枢』の講義をうけもっています(2001年)。現在は、第77篇の九宮八風篇に突入しました。
担当してわかることは、一文字一文字検討しないことには、真実はわからない、ということです。わからないところは、わかるまで読まなければ、真実はわからない、ということです。流し読みではわからないと思います。運よく熟読の機会を与えてもらって、運よく継続できました。残すところも運よく行くでしょう。
おそらく、来年度には『霊枢』講義は終えるでしょうが、気持ち的には最初からやり直したいところです。順番に終わったという感じなので、もう一度やり直して各篇を「味わい」たいところです。また、出土資料との比較研究も面白いので、楽しみでもあります。
ここまで来てわかったことは、『霊枢』の2大流派の存在です。
経脉派と九鍼派です。経脉派は陰陽説を土台にし、九鍼派は兵家を土台にしているようです(こういうことは誰か言っていると思うのですが、自分で実感できたことが、達成感があって、なかなかよろしいのです)。
まずは、2大流派の確立をしないと、先に進まないのです。呼吸の補寫はどちらの流派? 開闔の補寫はどちらの流派? これを一緒くたにしてきたので、今まで、明解がなかったのです。最後まで読み終わった時に、いったん整理してみたいところです。
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