2018年12月10日月曜日

関西風うどん いらっしゃい

 鶯谷に、「関西風うどん いらっしゃい」といううどん屋さんがあり、500円~600円で、おいしいうどんが食べられるのです。

 ただ、こぎれいでもなく、こじゃれてもなく、こざっぱりもしていない。さらに、うどんの切り方も揃ってなく、店主のおじさんの身なりもきれいとはいえない。これらが気になる人には、この店のうどんがおいしいと思えないだろう、かえって不味いと感じるかもしれません。

 しかし、「視力が悪くて細かいところはよく見えない」という設定にすると、見てみぬふりができ、それができれば、うどんの味だけに集中できて、よく味わえるのです。「いらっしゃい」のうどんはおいしいと思います。

 店内にトイレの匂いがもれてくるお店も、味の評価は難しいですね。高田馬場に「傘亭」というお蕎麦屋があって(今は無し)、漫画家の杉浦日向子さんおすすめのお店でしたが、ぼくはトイレの匂いが気になって、味はあんまりわかりませんでした。

 こんなわけで、まわりの雑事を取り除かなければ、本当に味わったことはならないと思うのであります。まわりの雑事に気が削がれない人が言う「おいしい」は、真言なのかもしれません。


 



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