11月3日に外国の人を対象に、11月19日は視覚障害者を対象に、講演をしました。講演の通例として、心下痞硬の確認として、心窩部を各自で打診してもらうのですが、外国の人も、視覚障害者も、心下痞硬率は高くなく、特に視覚障害者は、ほどんど居ないと言っていい、そんな印象を持った。
心下痞硬は、ストレスと、過飲食と、胃の不振とが、原因のように思っている。
外国の人は、フランクな人(率直。飾らない。遠慮が無い)がおおくて、心理的なストレスが少ないと思うし(本当のところはわかりませんが)、胃腸が丈夫なようでもある。それゆえに、過飲食があっても、心下痞硬が少ないのだとおもう。
視覚障害者は、胃腸が弱い日本人なのに、なぜに心下痞硬が少ないのかと、思案したのです。ストレスが少ないのか、過飲食しないのか。
前夜、先方の視覚障害をもつ先生がた4人と食事をしましたが、用意された食事を淡々と食べていましたし、お酒を飲みますが適量を守っているようでした。自分で食べ物を探し求めることができないし、足元がふらつくぐらいのんだら危険なので、余計に食べない、余計に飲まないのだと思います。
また、目は、他の食べ物をみたりして、食欲をあおっているのかも知れません。食欲をあおらないので、適時、適量をまもることができて、胃腸にも負担をかけず、食欲を抑制しなくてもよいので、心下痞硬が形成されないのではないでしょうか。
適時、適量を守ることは、まさに『素問』上古天真論篇に「飲食に節有り」に合致しています。現時点では、心下痞硬を、こんな風に考えました。
外国の人と視覚障害者の共通点がひとつありました。よく質問することです。質問したい時に、手を挙げて、よく質問してきます。ということで、どちらもフランクというところが共通するかも知れません。すべての人がそうというわけではなく、そういう人が多いようなきがします。
返信削除宮川先生、お久しぶりです。ラオス在住の柴田大平です。
返信削除私は現在、ラオスで鍼灸指圧マッサージ業を営みながら、盲人の方々に鍼を教えています。もう2年以上になります。なので、先生のご明察に全く共感します。
お久しぶりです。元気で御活躍の様子で何よりです。あたたかいお言葉、力になります。また、何かあったら、教えてください。
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