2016年6月6日月曜日

想定外

 北海道で、7歳の男児が行方不明になっていたが、6日ぶりに発見された。しつけという意味で、父親と同じようなことをしたかも知れないと思うと冷や汗がでてくる。捜査にかかわっていなかった自衛員が、演習場内にいるところを偶然に発見したので、最悪の事態が回避された。

 夕刊には「先入観で捜査範囲を狭ばめる?」という見出しがついていた。10キロ離れたところに7歳がいるはずがないと誰しもが思い、現場周辺だけを集中的に捜査したのだが、見つからなかった。 

 人智による想定は、当てになると思っていたが、意外にあてにならないものらしい。よくかんがえれば、人智の及ぶ範囲はたかがしれているのだから、非人智をも想定していないと安心できないのではないか。

 7歳の男児の常識的な行動を予測する。その他に、まるっきり見当はずれの行動の予測もしておき、両方をあわせ持てば、もっと早くに見つかったのかも知れない。

 昨日の温灸セミナーは、「選ぶツボ」と「探すツボ」を説明し、両方備えておくべきだと説いたが、おなじ構造のような気がする。「ツボを選ぶ」のは、人智である。しかし、万事その通りに行かないこともあるので(想定外)、裏の手として、非人智の「ツボを探す」すべも備えておきたいところである。
 

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