2011年12月2日金曜日

丹塾古典部(3)

丹塾古典部の第2部門では、3回にわたって、張家山医書の『引書』を読みました。導引にかんする医書という意味です。馬王堆医書にも『導引図』がありますが、細かな説明がなかったので、導引とはどのようなものか、今ひとつ理解できませんでしたが、『『引書』を細かに読むことによって、概略をつかむことができましたし、これから『黄帝内経』に発展するだろう道筋も、なんとなく見えてきました。
 中医学は理路整然としていますから、街歩き。日本の鍼灸は未整備ですから山歩き。出土医書は、未整備もなにも、地図もないので、開拓歩き。どこに何があるやら、実に楽しいのであります。迷路を歩く楽しさに近いものがあります。
 呼吸法といえば、長呼短吸とか、丹田呼吸とか言われるけど、『引書』では3種類の息を吐く方法を駆使しています。この方法は『備急千金要方』に受け継がれますが、今は伝わっていません。せっかくの叡智を、受け継がないのは、実にもったいないソ。

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