東京都北区の飛鳥山は桜の名所。最寄り駅は京浜東北線の王子駅。
飛鳥山の全ての蝉が一斉に鳴く。家の前の街路樹で鳴いているのには、侘びさびがあるけれど、飛鳥山のは襲いかかってくるような迫力で、とても感動的である。
王子駅で、電車のドアが開くと、蝉声が土砂崩れのように車内に入ってくる。今年はじめての経験である。去年も、蝉声は聞こえていたはずなのだから、聞けども聞こえずだったのでしょう。
こうしてみると、加齢もまんざら捨てたものではない。失なっているものもあるが、感動しようと思えば、随処にころがっている。感動した分、日々新たなり、年々新たなり。
スポーツの世界に自己ベストというのがあるけれど、毎日、こうして生きていること自体、自己ベストだし、少しばかりの勉強をしても、自己ベスト。旅行して、知見を足しても、自己ベスト。
いろんな体験をすることが自己ベストになると思えば、良い体験も、そうでなくても、とても楽しい。
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