2015年5月25日月曜日

お灸のイロイロ

 昨日は、全日本鍼灸学会のランチョンセミナーで「お灸のイロイロ」を講演してきました。200名くらいの参加で、見知った人も大部いました。見知った人がいると、やりにくいのです。なぜやりにくいかというと、以前に同じような話をきいた人がいて、ネタがばれているからです。落語や漫才とおなじように、おなじネタでも聞かせる、そのような話芸があれば別なのですが。

 ランチョンセミナーは、自分の空腹をガマンして、美味しそうに食べている人の前で講演するので、少しばかり悔しいもので、出来るならば避けたい状況なのですが、「おきゅうのふきゅう」を考えれば、イヤがっている場合ではありません。

 お灸が生き延びた理由は、時代の要請を受けて、大艾炷から小艾炷へ、烈灸から温灸へと、自在に対応できたところにあります。その生き延びたお灸は、日本の鍼灸のおおきな特色なのですから、積極的に活用していきたいところです。「世界文化遺産」にも値すると思います。鍼灸のみなさんは、そこに気がついていない、のが残念なのです。第2の世界文化遺産候補の「養生」とあわせて、「養生灸」の復活なども、今後の課題でもあります。

 

 

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