2012年11月11日日曜日

野武士

 50歳の前の島田隆司先生は、もみあげを長くしていたので、黒い顏と合わせて、野武士のようでした。野武士と評したのは、四世神戸源蔵師。
 50歳を過ぎたころから、もみあげを剃り、たまには髪にパーマを当てたりして、イメージがだいぶ変わりました。どんな理由でそうしたのか、聞かなかったのが、残念です。
 さらに、初孫が生まれたころからは、表情が柔和になり、昔の面影は無くなりました。
 『島田隆司論文集』をお持ちの方は、かかれた年代と、そのときの風貌を対比させながら読んでみて下さい。
 書かれた文章の向こうの、書き手を思いながら読むことは、古典も同じかと思います。ただ字面を追うのではない。そういう意味では、『論語』は一級品。

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