2021年4月4日日曜日

藤平健

 藤平健『百味箪笥』(緑書房)が、書架にあったので、読む。というか、漢方家の随筆なので、敬遠していたのです。差別していたことを反省。

 眼科医なのだが、漢方も使い、手術もやり、注射もするという。それは「現代医学と漢方との、いずれを用いた方が、この患者の病気を、より早く、より根治的に、そして安価に治すことができるか」という三原則を踏んでいるからだという。漢方ごりごりではない先生なのです。

 丸山昌朗先生は、医師なのだが、鍼と灸しかやらなかった、と聞いて、カッコいいなとおもっていたけど、藤平先生もカッコいいなと思う。現在の自分の心境では、藤平先生に近い。

 現在、丹塾古典部で、能美友庵『六診提要』を読んでいるが、これまたすごい。多くの先生方は、治療の証を決めるために診るのだが、能美先生は病気を診ているのです。鍼灸師は、すぐ鍼を刺したがるけど、大いに反省せねばならない。

 これからは、病気をよく診て、「より早く、より根治的に、そして安価に治す」ために、どの治療が良いのか考えながら、治療したい。なんでもかんでも、自分の領域にひきずりこむのは、保身の極みで、恥ずべきことです。良著をよんで、身あらたまる。


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