2021年4月22日木曜日

たががはずれる

 わが家のご飯の流儀は、土鍋で炊き、飯台で冷ます。冷ますのは、前はうちわで、今はドライヤー。急激に冷やすと甘みが出るのです。

 その飯台のたがが、きのう外れたのです。たがは銅製で、お寿司やさんによれば、竹製と銅製は、板と一緒に伸び縮みするので、外れにくいと。ステンレスのたがは、そうでないので、外れやすいと。

 きのう外れたのは、板が乾燥しすぎたからです。乾燥すると板が縮んでしまうのです。お寿司やさんによれば、何日か休みが続くとなれば、お店には、飯台に水張りに行かねばならないそうです。つまり、いつも、一定程度の湿り気が無いと、たががはずれるのです。

 「たがが緩む」というけど、たがは緩みません。板が湿り気を含んでふくらむとたがが締まったようになり、板が乾燥すると縮んでたがが緩んだようになり、はずれるのです。「たががゆるむ」というのは、たがの締め付けがゆるむことではなく、内側の緊張感がゆるむこと、なのだと学習しました。


0 件のコメント:

コメントを投稿