2020年12月31日木曜日

治療家の心持ち。

 月刊誌『医道の日本』に、鍼灸師の仕事を見直すと題し、治療家の心持ちに関する古典の解説を、28回連載しました。約3年、毎月、少ない頭脳を、練り歯磨き残りわずか状態で、しぼって、しぼってました。

 連載を終わってみて、整理している最中ですが、ちょうど冬休みに入ったので、佳境にはいってきました。書いては消し、書いては消し、を繰り返しています。すっきりしないので。

 そんなこんなを繰り返していると、焦点が合ってきて、なんとなく全体像が見えてきました。まとまったら出版の予定。新年の大仕事になりそう。


2020年12月27日日曜日

Aピラー

  1ヶ月ほど前、長年乗っていた車(クロカンタイプ)から、トヨタ・ハスラー(シティカー)に乗り換えました。というより、娘夫婦のお下がりですが。

 ガソリン車ですが、100キロ巡航ならば、燃費は20キロ/リットルで、旧車の3倍の燃費で驚いています。コンピュータで、微細にコントロールされているのでしょう。

 今や当たり前ですが、鍵を差し込まなくてもカギは開くし、鍵を差し込まなくてもエンジンはかかるし、浦島太郎状態です。

 自動運転ではないですが、オートクルーズ機能があるらしい。怖くて、まだ試せてません。

 フロントガラスの両脇の柱(Aピラー)が邪魔して、右折するとき、横断歩道の人が見えません。ちょうど、サイドミラーもあるので、(へたくそなくらい)慎重に右折しています。

 運転席から車体が見えないので、車両感覚がつかめません。駐車がへたくそになりました。

 ナビは標準装備だし、たくさんスイッチがあるので、慣れるまで、時間がかかりそう。

 シートは、微調整できるので、とてもありがたい。

 クルマは、進化してますねえ。


2020年12月21日月曜日

線香のけむり

 お線香をたくと、けむりが2筋。なんで2筋になるのか?

 下の絵は、国宝「病草紙」の一場面「小舌の男」。よくみると、左が患者さんで、右足の外くるぶしの先端にお灸されています。真ん中は、お医者さんで、「小舌」を診ているところ。右は、施灸者で、右足の外くるぶしに、お灸を追加せんとしているところ。
 
 この絵を拡大すると、外くるぶしのお灸から、ゆ~らり、けむりが漂っています。けむりとわかるのは、普段、お灸しているから。じゃないと、気がつかないでしょう。

「蛇の道はへび」とは、言い得てます。施灸者の手つきといい、絵をかいた人は、実に忠実で、上級者と思われます。

 

菅井くんの家

  小学校5、6年の同級生の菅井くんの家は、松島町の南端の小石浜集落から、一山越えた先の桜岡地区にあり、2軒だけで、電気が通っていないし、もちろん水道も無く、江戸時代とかわらない生活をしていたようです。

 初めて遊びに行ったときは、いろいろなものが珍しく、いまでも目に焼き付いています。

 照明はランプ。テレビがないので、オリンピックは見ていないでしょう。

 庭にはかすみ網。小鳥を捕獲して、飼ったり、食べたりするそうです。

 釣瓶竿。滑車があって、釣瓶を落として水を汲むのはやったことがあるのですが、滑車がなく、竿の重さで釣瓶をあげるのを、なんどもやらせてもらって、お風呂に水をためました。

 目の前には小川が流れていて、田んぼがひろがっていました。電信柱もない、電線も無い、街灯もない、なんにもないその風景は、今思うと、貴重品。

 夕方まで遊ぶと、帰りの峠道(道とはいっても、けもの道のようなもの)は、心細くなって、走ってかえりました。直線で1.6キロくらいだから、道のりでいったら2キロはあったのでしょう。菅井くんも、お姉さんも足が速かった理由がわかります。

2020年12月11日金曜日

お盆

 毎年の春と秋のお盆は、盂蘭盆会の略で、中国の仏事が源と思っていました。ところが、『禅の友』2018年8月号に、カンボジアにもお盆があるとありました。この雑誌は、義父母のお墓のある結城市のお寺が、ときおり送ってくるもので、捨てずに取ってあったのを、ふと見つけて開いてみたのです。

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 プチュン・バンは、いわばカンボジアのお盆の行事で、十月の満月の次の日から新月までの十五日間がその期間になり、ほとんどのカンボジア人が故郷に帰って先祖供養をします。

 村人は、手に重箱のように重なったアルマイトの弁当箱を持っています。お坊さんに食事を供養することで、自分の先祖に届くと信じているのです。

 ほとんどの弁当箱に口がつけられて(お坊さんが食べて)片付けられていく頃には、村人の表情に安堵の色が現れていました。「
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 日本では、捧げた食事は下げて家族が食べますが、カンボジアではお坊さんが食べるきることで完結するようです。おなじ先祖供養でもずいぶん違うようです。バンと盆は発音が似ているので、起源は同じなのかもしれません。 

2020年12月6日日曜日

牛刀・三徳包丁

  刃渡り25㎝の牛刀。買った庖丁立てからはみ出るので、引き出しの中に保管。三徳庖丁を代わりに使っていました。久しぶりに牛刀を取り出したら、程良い重さが、心地よい。三徳包丁の倍の重さで、庖丁の重さで食材を切っている感じ。

 三徳庖丁は、持ち上げるときに軽く、切るときは押し込む感じ。牛刀は、持ち上げるときに重いが、切るときに楽ちん。わすれてました。この感じ。

 三徳包丁(下)おもさ126g、牛刀(上)259g。倍でした。


 ついでに、鉄のフライパンも再登場。テフロン加工の軽いフライパンの登場で、出番がなくなってました。鉄のフライパンは、肉厚で、ずんと重く、じっくり火が通る感じで、なんとも味わい深い。わすれてました。

 テフロン629g、鉄のフライパン990g、ついでに中華鍋1122g。ついでにクレープパン2000g超(計測できず)、クレープではなく、餃子を焼くときに使ってます。これは重い。

 測ってみると、重さいろいろでした。