2021年1月23日土曜日

沢庵の「切れ」

  古人の筆跡の断片を「切れ」といい、良い値で販売されています。

 写真は、江戸時代の禅僧の沢庵宗彭の「切れ」で、


「(一)手縮、一手伸、重陽」と書かれています。ある古典の一部を切り取ったようです。

 切り取りなので、この文面で完結はしていません。ただ、筆跡をたのしむだけです。

 大物は高いので、こういう小物を飾って、私淑するのも、良きかと思っています。




2021年1月17日日曜日

蝋梅咲く

  半月ほど前から(気がついたのが)、蝋梅が咲いていました。

 丸山先生のお墓まいりが2月11日だったころ、門前のお宅に蝋梅が咲いていました。今は、3月末なので、お目にかかることはないのですが、ご近所で咲いていました。

 世の中、気ぜわしくなっているのに、蝋梅はいつもどおり、淡々と花を咲かせています。

 蝋梅をみたら、気ぜわしくなっている世の中に連れて、自分の心も気ぜわしくなっているのを、内省しました。


2021年1月8日金曜日

正法眼蔵随聞記講話

  T先生からいただいた書籍の一つに、「正法眼蔵随聞記講話」(月刊ペン社)というのがある。タイトルからして、読まないだろうなと思っていたところ、ふと、めくってみたら面白いのである。

「正法眼蔵」(しょうぼうげんぞう)は、道元の著。

「随聞記」(ずいもんき)は、弟子の孤雲壊奨(こうんえじょう)の著。道元に随従したときの感想記。

「講話」は、鎌田茂雄先生の解説。

 ようするに、仏教の、禅宗の、曹洞宗の解説書である。表の「正法眼蔵」は、裏の「随聞記」を読むとよく理解できるらしい。

 ふと(またまた)、本棚をみたら、鎌田茂雄先生の『中国の禅』(講談社学術文庫)があって、買っても読まなかったのですが、急に興味がわいて、読もうか、と気を取り直しました。


ピラカンサ報告

  以前、わが家のピラカンサの実、小鳥が食べにこない、と報告しましたが、正月三が日になって、一気に、食べ尽くしていきました。わが家の順番でなかったのか、実が熟していなかったのか、理由はわかりませんが、小さく安堵しています。

 何羽で来たんでしょうか。10羽や、20羽で、食べきれる量ではないのです。20羽が3日間きて、のべ60羽というところでしょうか。

 むかし、冬の果物といえば、リンゴとみかんだけでした。特にミカンは、こたつに入って、何個も食べました(手が黄色になるまで)。

 むかし、ミカンを何個も食べていた人間は、ピラカンサの小鳥と同じだなあ、と感じいりました。

2021年1月1日金曜日

新宿・杏林堂

  小川先生の年賀状で、新宿・杏林堂を閉じたと知りました。

 新宿野村ビル5階。日本経絡学会の学術部長だった井上雅文先生のお手伝いしていたとき、学会誌の編集会議が杏林堂で行われていましたので、何度か行ったことがあります。

 話では知っていましたが、あの杏林堂に行けるとは思っていませんでした。左右に個室になった治療ブースがあり(7~8位?)、正面には院長の部屋。治療院としては、島田治療院、井上治療院しか知らないですから、別世界のようでした。

 その時はまだ、晴通院長がご存命で、一度だけお見かけいたしました。

 編集会議は、丹沢章八先生、小川卓良先生、島田先生、井上先生、金古英毅さんの面々。ムンムンとした熱さを思い出します。