2019年11月23日土曜日

昆布不漁

 築地のかつお節屋さんからのメール

「道南、尾札部浜の天然真昆布。ここ3年ほど漁が皆無に近い。」

 日高も、利尻も、羅臼も、大減産なんだそうです。昆布業界、大混乱だそうです。和食業界はどうなるのでしょうか。


 合成のだしでいいお店は残るけど、きちんと作りたいお店は辞めざるを得ません。
 こうして、着々と温暖化が進んで、着々と首が締められているのです。新たな道を見いだす努力がなされることでしょう。 いずれにしても、今までの生活が、今までのように安直に続っことはないと思われます。こういう時に、東洋医学は、どうしたらいいのでしょう・・・





2019年11月22日金曜日

『入門 朱子学と陽明学』

ちくま新書を、読んでいます。
【45ページ】
 儒教とは、人間の、あるいは共同体の持つ道徳的エネルギーを最高度に充溢させるときに生じる、一種異常な精神的高揚感を原点として構築された全宇宙の壮大な大系である。この恍惚とするような宇宙的道徳性を儒教思想家たちは、「仁」だとか「義」だとか「中庸」「良知」などさまざまな概念で説明するが、そのいずれもが道徳エネルギーの絶対的かつ動的な均衡点を指している、という点においては同断なのだ。
 ここのところを理解しないと、儒教は全くわからない。
【46ページ】
 君子や士大夫は、自らの心を、この天のエネルギー活性化と完全にシンクロナイズさせられなくてはならない。それができた瞬間が、宇宙快感の成就のときである。


「道徳エネルギー」という見方がないので、私たちは、古典を読んも、知恵が付くだけで、影響力にならないのでした。

 儒教の経典をよむことが、天(の理)と一体になり、その一体から、宇宙大のエネルギーが生まれるというのです。

『素問』上古天真論における「道と一体になる」、四気調神大論の「天と一体になる」というのは、一体になるのがゴールでは無くて、そこからエネルギーが生まれ、それが治療に大いに役立つというのではないか?(ここは読めてなかった。もう一回読み直し。)



 

2019年11月19日火曜日

名寄岩




 今場所の何日か目の白鵬の土俵入りは、
  太刀持ち:炎鵬
  露払い:石浦
 小兵力士を従えての入場。白鵬の大きさが強調されました。大きさというより偉大さでしょうか。

 白鵬が私淑しているのが、双葉山。立ち姿、立派で、きれいです。いまは、こういう写真が探せばでてくるのですから、便利な時代になりました。太刀持ちの名寄岩は、柳谷素霊の学校に入学しましたが、スカウトされて角界に入った人物です。大関までのぼりました。

 ところで、今場所は、上位陣が怪我で休場。ぼろぼろな状況です。昔みたいに、2横綱が安定し、大関が何人かそろっている、というのは望めないようです。数年後には、今の2横綱は引退するでしょうし、来場所は、高安は陥落、豪栄道はかど番。

 戦国時代ですね。

 11月24日に、日本伝統鍼灸学会で、「谷野一栢と『難経』」という講演をするのですが、まさに戦国時代を生き抜いた先生なので、相撲と思い合わせながら、準備しています。

2019年11月16日土曜日

香港中文大学

 香港中文大学の日本人留学生が、今回の事件で、みなが帰国しているというニュースに接して、思い出した。何年か前に、招待されて、香港中文大学で研究発表したことがあります。どんなことを発表したのか、まるっきり忘れてますが。

 東鍼校の丹沢元校長から、数万円のあわびは食べてきた方がいいとアドバイスを受けてましたので、10年くらい前のことでしょう。

 その後にも、招待されて、安徽中医薬大学でも研究発表したのですが、これもまた、中身はわすれてます。

 10年前のそのとき、中国語会話の必要性を痛感したのですが、結局、会話学習の行動をとらなかったので、あいも変わらずの、無能ぶりです。


2019年11月11日月曜日

賭け事



 新潟県の名医、尾台榕堂(1799~1871)は、父親から賭け事を禁じられていました。囲碁・将棋といえども、容赦なかったようです。そんなエピソードが漫画になっています。賭け事に熱中するあまり、医事がおろそかになる、と言ってます。
 それから、物事の判断に、賭けぐせがでるのです。それが過ぎると、弁証を立てるのに主観的になって、場合によっては、一か八かになるわけですから、医療人としては失格でしょう。

 高校生の時、懸賞に応募して景品が届いたときに、父親から「そういうことはするものではない」と叱られましたが、ようやっと、その意味がわかりました。

「富みと貴きは、是れ人の欲するところなり。其の道を以て之を得るにあらざれば、処らざるなり」(『論語』里仁篇)とあるように、不当な方法で得る富みと貴きには興味がない、というようである。

 つまり、富みは働いて得るもので、懸賞を当てて得ようというのは、不当な方法であり、よこしまな心を育ててしまうのでしょう。

2019年11月8日金曜日

内閣文庫

竹橋の、公文書館内閣文庫に行ってきました。江戸城にあった紅葉山文庫や、江戸医学館の蔵書が、ただで、手にとってみることができる、古典家の東の聖地です。(西の聖地は、杏雨書屋でしょうか。)

驚いたことに、撮影自由。スマホを持って行けば、きれいな写真があっというまにとれます。昔は、複写申請をして、できあがりは1時間。結構なお金がかかりましたが、今は、天国みたいです。

写真とりほーだい。無料。心入れ替えて、通ってみようかなあ。