食べ物の味わいは、味覚より、視覚の影響は大きい。
汚い食堂で食べたら、あまりおいしくないし、嫌いな人と食べたら、やはりおいしくない。
お寿司屋さんのカウンターで食べると、握る人、握る場、握る道具などが、目にはいる。お寿司の味は、これで決まるのだとすれば、美味を追い求めたとしても、通ぶったとしても、所詮、限りがあるなあ、とつくづく思うようになりました。
ということがわかると、美味を追い求めたり、通ぶっている人がいると、なんとなくむなしくなります。自分もそうしていないようにと反省しています。
『老子』80章に「甘其食」(其の食をうましとす)とは、実に、このあたりのことを言ったもので、ただ純粋に食べよ、素朴にガシガシ食べよ、と。
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