なぜか月刊「文芸春秋」2005年4月号が出てきた。
家内の血筋のあるお宅を訪問すると、月刊「文芸春秋」があって、その人は重役さんだったので(のちに社長さんもやった人なので)大人の香りがしました。おそらく60歳くらいだったのでしょう。僕の30年の人生の中で、月刊「文芸春秋」があるお宅に遭遇したことがありませんでした。そんな憧れあって、時々買っていたのです。その1冊が、なぜか残っていました。
好きな記事は、写真の「蓋棺録」で、要するに追悼コーナーなのです。「蓋棺」とは、心で始めてその人の功業がわかる。人は死ぬまで努力して事を為すべきで、死んで見なければ、其の人の偉大さはわからない(『大漢和』)という意味だそうです。
何名か取り上げられていたが、知っている名前といえば中尊寺ゆっこさん。漫画家で、小学生のときコンテストで優勝。審査委員長の谷岡ヤスジさんに褒められたとのこと(谷岡ヤスジも懐かしい名前)。タレントとしても活躍したようで、三波伸介の名前もでてくる。
結腸癌で42歳で亡くなったそうである。
本来は捨てられた雑誌であるが、いま読んでもおもしろいから、捨てるもんではないと思う。が溜まっていくから、買うもんでもないとも思う。
*谷岡ヤスジのアシスタントのかまちよしろうさんには、鶯谷の中華屋で二度ほど会い、「哀愁の犬サブレ」を聞かせてもらいました。
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