山梨県甲州市にある棲雲寺は、中国に留学した臨済僧の業海本浄(ごっかいほんじょう)が開いた寺で、宗派でいえば臨済宗幻住派。いまは幻住派は無い。幻住は、中国の中峰明本(ちゅうほうみんぽん)を指し、日本から多くの僧が、海を渡って教えを求めた。帰国して、各自、修行地になぞらえて、人里離れた山奥に寺をかまえた。
要するに、日本風になってしまった臨済宗に嫌気がさして、本場の中国の臨済宗を学びに、中峰明本の元に行ったのである。帰って山奥に寺を開いたが、あまり本場風だったので、日本に定着しないで、自然に他の宗派に吸収されていったみたいです。
写真は、2008年の雑誌の1ページ。偶然、棲雲寺をみつけて、驚いています。その頃は、臨済宗も、幻住派も、何も知りませんでした。
「そば切り発祥の寺」という碑があるらしく、おそらく業海が帰国の時に持ち帰った文化と思われます。
住んでいるところから、2時間もあれば行けるようなので、近々、行ってこようかとおもっています。
ちなみに、臨済宗幻住派のお寺は、あちこち行きました。九州にもあるらしいので、宿題になっています。
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