『蕉窓雑話』は、和田東郭の座談の記録で、当時の受講生の熱心ぶりがうかがわれます。筆記録なのでしょう。先生の話を、一言も洩らさぬ、という緊張感が伝わってきます。
「摂州高槻の鳥屋の伝に、凡て屋の上、又は岸の処などの高より拠なく飛ねばならぬことあり。其時には所詮勢いの止まらぬと云処にて、わざと屋ねの端まで走り来たりて、端に成りたる時、臍下へ気を脹り口を閉てどっと飛下る中に、今二三尺許に成たる処にて、我が体を上へ飛上る心持にかがむ時は、やはり三尺の処より飛びしわり合に成て、ふうわりと落るものにて、直に落ちたるなりにてあるかるるもの也」
どうしても高いところから飛び降りなければならないときは、下腹に息を吸い込んで、着地の手前で、飛び上がるきもちで身体をかがめると、まるで三尺のところから下りたようになり、ふんわりと着地できて、落ちたすぐから歩き始めることができる。という。
小学生のころ、しばしば、屋根から飛び降りたり、崖から飛び降りていました。そういえば。3メートルくらいでしょうか。こわさ知らずというか。
このコツは、小学生の時に、聞いておきたかった。今聞いても、飛び降りられない。
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