小学校5、6年の同級生の菅井くんの家は、松島町の南端の小石浜集落から、一山越えた先の桜岡地区にあり、2軒だけで、電気が通っていないし、もちろん水道も無く、江戸時代とかわらない生活をしていたようです。
初めて遊びに行ったときは、いろいろなものが珍しく、いまでも目に焼き付いています。
照明はランプ。テレビがないので、オリンピックは見ていないでしょう。
庭にはかすみ網。小鳥を捕獲して、飼ったり、食べたりするそうです。
釣瓶竿。滑車があって、釣瓶を落として水を汲むのはやったことがあるのですが、滑車がなく、竿の重さで釣瓶をあげるのを、なんどもやらせてもらって、お風呂に水をためました。
目の前には小川が流れていて、田んぼがひろがっていました。電信柱もない、電線も無い、街灯もない、なんにもないその風景は、今思うと、貴重品。
夕方まで遊ぶと、帰りの峠道(道とはいっても、けもの道のようなもの)は、心細くなって、走ってかえりました。直線で1.6キロくらいだから、道のりでいったら2キロはあったのでしょう。菅井くんも、お姉さんも足が速かった理由がわかります。
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