易学では、生まれた年・月・日を、ある計算式に当てはめると、いついつに死亡するか分かるという。その計算を命期の算といい、沢庵宗彭は、それは信頼できるという。
沢庵は、うそいつわりや、まがったことが嫌いな人だから、相当確かでしょう。生まれ変わったら、命期の算を職業にしてみようかと思っています。
沢庵は、うそいつわりや、まがったことが嫌いな人だから、相当確かでしょう。生まれ変わったら、命期の算を職業にしてみようかと思っています。
その計算どおりに死ぬことを、命期の死という。当時の貴族とか、将軍とかがはまっていたようです。それがわかっていれば、跡目相続や財産相続の不安・心配が無くなるわけです。命期と合わないのは、生き方が悪くて早く死ぬからだそうです。
沢庵宗彭は、臨済宗のお坊さんで、京都の大徳寺の住職をつとめたほどの、鋭才です。体が弱かったらしく、医学の勉強にも励みました。易学は当時の禅僧の素養のようです。
命期の話は、医学的著作『医説』にかいてあります。『医説』には、心と気の関係なども書いてあります。中国医学といえば、医学書だけ拾い読みするのですが、非専門の人の著作もなかなか面白いものがあります。
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